私たち日本人は、原子爆弾と言う不幸な戦争体験から放射線の知識が始まりました。

放射線と言う名称は、死と結びついた恐怖の代名詞と成ったのです。

それから後に於いても

管理不十分な原子力発電所施設の事故や、スリ-マイル島やチェルノブイリの

管理運営ミスが、相変わらず【放射線恐怖症】から国民が抜け出せない

原因を創っているのです。

 

近代社会に於いて、人が豊かさを望み、快適な生活を望む以上、最低限の

危険負担は避けられないものでした。

特に交通事故や食品の被害、薬品や治療ミスなど、毎日新聞を賑わせています。

それに比べてこの日本では、放射線事故で亡くなる方は交通事故などと

比べるまでも無く少ないのです。

 

然し困ったことに、マスコミは危機意識を煽ったり、注目度の高い表現で

報道をしたがり、今やテレビクル−のぶしつけな取材振りは

社会問題化しているほどです。

 

さてこの様な過剰反応が常ともなりますと、居もしないお化け番組で女性や子供を

怖がらせることに何の反省も無いこれらの業界で、如何にすれば

他の社会的利便性と危険の割合より、放射線が安全かについて、

放射線のプラス面、特に健康関係の知識の普及から始める方法が、

最も穏やかであり正攻法でもあります。

 

私は微量放射線の持つホルミシス効果について、アメリカ人のネ−ミングの上手さに

感心させられています。

今後、もし私たち微量放射線に関する健康産業に携わるものが、原子力行政や

原子力発電所の方々とより良い形での提携が出来ると、100万分の1シ−ベルト

の世界、つまり1マイクロシ-ベルトの世界から放射線アレルギ-は少しづつ

解消改善の効果が生まれてくるでしょう。