やまいを癒す岩盤浴の再生

著作権(C) 2009年 小池 勝

 

素材提供者:KEN
撮影場所:アメリカ カリフォルニア(California, USA)

 

目的を誤ったビジネス岩盤浴

 

 岩盤浴と言う品物は、体を温める器具である。

 しかも単なる道具にしか過ぎません。

しかしその道具も、がんや糖尿病に苦しみ、心から救済を求める人たちには、本物の岩盤浴である玉川温泉では大きな慰めを提供してきました。

処が身近に病気で亡くなられた方や病気に苦しむ方が居なかったり、一般的な何か良い商売でもないか、とを探して居られた方には、ビジネスの目で岩盤浴業界を見たために、岩盤浴の本来の目的と使い方が見えませんでした。

もちろん、それも悪いことではありません。

もし岩盤浴を経営したり設置する温浴業者の方が本当の岩盤浴について研究したい時、家族をがんで亡くした方の苦しみと嘆きとを聞いて下さい。

そして徹底的に玉川温泉の岩盤浴を「アマチュア医師団」の一員になった積りで研究してください。

 まず代替医療には多数の補助食品・ハーブ・ビタミン類・ミネラル・など経口飲食物があります。

次には鍼灸から始まり、肉体的補正・環境変更・生活習慣変更・など無数の指導や助言があります。

さらにはラジウム・磁力・マイナスイオン・活性水・深層水・その他限りなく健康商売で儲けようとする方達の広告や、医師の資格を持ち素人向きの本を出版しておられる方が居ます。

その中から本物を見つけるのには大変な作業が必要です。

一番良い見分け方は、経験談を並べ、自分はこれを飲んで、または使って簡単に治ってしまったというおとぎ話、これは誇大広告でまさに違法行為そのものです。

さて振り返って見て、岩盤浴協会の治療についての見解は次のとおりです。

私の知る限りでは、玉川温泉が古地磁気学で言う「地磁気逆転地域」であることを知る方は今までには居ませんでした。(京都大学など地球物理学や古地磁気学の専門家はご存知です)

そして地磁気と松果体の関係に興味を持つ方も居ませんでした。

ましてや松果体とメラトニンの関係に踏み込む方も居ませんでした。

私が【睡眠と免疫】の関係を滋賀県の滋賀里病院で田中先生に教えて頂き、それをホームページに書いてから2年後、さらに【放射線ホルミシス】が岩盤浴ブームで有名になってから、免疫の本をたくさん書いておられる安保徹先生が、2007年10月19日、実業之日本社から【病気にならない三大免疫力】と言う本を出されました。

安保徹先生はその著書において、「睡眠と微量放射線の効果」について、それが免疫力向上の主要な柱だと書いておられます。

しかし私は「睡眠」と「微量放射線」の免疫力向上効果について、すでに岩盤浴の研究者として日本岩磐浴協会のホームページを立ち上げた時から説明しています。

また睡眠の免疫効果について、12年も以前から毎日メラトニンを服用して体験もしています。

これらの事実は、誰が先に気付いたかが問題でなく、私の研究成果を、学者に追認していただいたことに、大きな意味があると考えています。

いまや軽薄な岩盤浴ブームは過ぎ去り、私の団体名をまねしたコピー団体の方たちも、活発ではありません。

遺伝子と言う体に記憶された発症要因が、心労と言う名の悲劇の引き金に反応すると、私のような糖尿病患者でも食欲に栓をされただけで世の中が灰色に見えてきます。

 

岩盤浴を求める人達

 岩盤浴、実は、それを求めるのは、がんの手術をした人。

ガンの告知を受けた人。

身内の患者の短い余命を告げられた家族、そうした人々でした。

しかし多くの「岩盤浴業者」の方たちは、デトックスとか美肌とか女性の持つ美しさへの憧れを持たす道具として、岩盤浴の普及を目指しました。

岩盤浴も、流石に本来の目的以外に利用された時、あたかも人格を持つ私たち人間の如く、少々の違和感を「おれたちの利用方法が間違っているぞ!」と市場に抵抗したのです。

私は妻をがんで失ったとき、がんに対しての復讐戦を誓いました。

一介の商人がいくら読んでも理解し難い専門分野。

それは一般の医学から始まり、古地磁気学、地質学・火山学・化学・酸性水のPHに付いての数学、松果体、メラトニン、免疫学、エネルギー代謝、熱力学、 エントロピーの法則、微量放射線、画像診断、また微量X線画像装置の特許出願からノンバーバル・コミュニケーションの非言語通信装置に至るまで迷い込んでしまい、少々、この20年間はおかしくなっていました。

ハワイのビッグアイランドで昼寝していても、アトピーや喘息の子供たちの足の裏を、熱い砂の上で加熱し、パンツ一つで裸の体に潮風を吹き流させれば、ぜんそくや痒さから瞬間に治療できるのになどと考えてきました。

それはすなわち、肺がんで命を亡くした妻への鎮魂の想いが為せる衝動に過ぎなかったのかもしれません。

  岩盤浴を求めて行く秋田県の山中にある玉川温泉は、現在のように道が拡幅され舗装が整うまでは、随分僻地のイメージの強い不便な土地でした。

数回の手術で体中手術痕がいっぱい残るがん患者達は、それほど不便な土地に全国からさ参集してきました。

彼らの行動の原点は健康に対する願いと、家族に対する果たしきれてない義務感とに溢れており、私個人の意見として は病人に対する思いやりと、彼らが心から健康を回復して欲しい、と言う気持ちがなければ、業としての岩盤浴は報われない単なる商売に過ぎません。

 

がん治療への細い道

 私には、科学者ではない一市民にしか見えない「がん治療への道」が見えています。

それは例えると裁判官でもなく、検事でもなく、警察官でもない故に、よりクッキリと見える道徳と常識です。

社会正義の真の姿は、大都市の著名ナイトクラブや料亭で、大手銀行関連企業に接待されている司法関係者が見失った心のスタビライザーを、冷たく見つめる市民こそ本物の「鑑定眼」を持っていると確信しています。

また医学会も、患者の真の願いとは別の場所で、患者には無断で生体実験をし、同時に製薬会社に患者の血液とデータを渡している実態は、製薬会社に勤める薬学部出身の友人が居る人ならほとんど知っています。

私が唱える「がん治療方法」を、私は「交換治療方法」と呼んでいます。

医師から余命宣告を受けた方と家族の方は、必死に治療方法の模索を始めます。

近代医学をあざ笑うかの如くがん細胞は、それ自身が意志を持っているかのごとく「逃げ隠れ」しながら転移という脱出場所を探しています。

がん細胞は、頭脳の無い生物でもクラゲやナマコのように自分に適した生存場所を求めて移動するように、確実に意志とでも云うべきまた、心とでも表現できそうな自由行動を行います。

ただ、がん細胞たちは熱に弱い。

私は物理の教師の方が、また分子生物学者の方たちが医師よりも具体的な治療方法を開発できると信じています。

その理由は、熱力学や遺伝子についての知識を持っておられるからです。