岩盤浴業界とその未来像
著作権(C) 2005年 小池 勝
『岩盤浴の流行は一過性のもので、近日中に
その流行は終わる』との意見が、根強く存在します。
その根拠の一つは、岩盤浴の基本理念を知らず、
商売目的だけで開業を扇動する人達が多いからです。
健康に対する人々の願いを利用して、
『岩盤浴は儲かる仕事』
だと煽るのです。
不幸にして乗せられる方達は、【玉川温泉の奇跡】とか
【がんも治す北投石の効果】更には
【微量放射線のホルミシス効果】などを合言葉に利用されるのです。
例えドクタ−の言葉でも、
効果があるかのように語るのは嘘です。
如何なる治療方法にも
如何なる薬にも
効果の無い人は必ず居り、
私は玉川温泉でも、亡くなられて翌年、
湯治に来れない方達を沢山知っています。
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岩盤浴業界も、近い将来には、過当競争で利益の生じない業態と変化してゆきそうです。
現に郊外の路線店において、同じ路線上にライバル店が現れると、先に開業した店の駐車車両が激減している実態があります。 私達は近未来を予測し、新製品の開発と、本来の進むべき方向性を研究しています。
人間が構成する社会において、生・病・老・死は避けられない現象であり、これらの前提を忘れず、目前の金儲け主義に走らなければ、繁栄は必ず続くものだからです。
然し最近大流行の、やせる・美肌・デトックスなど、美容系岩盤浴で女性客だけを重視していますと、女性客は流行に敏感です、流行は過去、一瞬にして過ぎ去ってゆく傾向がありましたやせる・美肌・デトックスなどの言葉で広告するのは少しばかり危険です。
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さて岩盤浴には、当然のように与えられた三種類の未来像があります。
その一つ目が難病に対する解決の途です。
二つ目は美容・保健にあります。
そして三番目、それは宗教に近い第三空間・癒しの場です。
日本の病気死亡率第一位の、【がん】の死亡者数を
低減化させ、生活習慣病の代表、【糖尿病】を【加温代謝】で
対応する。
私達は医療施設以外の代替医療に、その様に大逸れた
目標を達成する可能性があるのか?
私は、充分にある、と確信しています。
私たちはアンチ・エイジングと言う言葉を使う時
長命で病気を回避する闘病思想と
美しく健康でいたいとする保健思想とが一致する
ことを思い起こさせます。
私たちには与えられた義務があります。
それは日常的に、多くの人々に、身近なところで
【基礎体温】の維持と【基礎代謝】の加齢低下を
防止する事です。
私達はともすると、食事や運動によるエネルギ−補給は
行ないますが、外部から意識的に【温度注入】する事
が必要な事を忘れています。
そうです、【岩盤浴】は、ロボットにエネルギ−注入を
するのと同じように、管やコ−ドを経由して
大事な身体に【温度注入】するための
【温度注入機】なのです。
どうか岩盤浴を【金儲けショップ】の地位で
ほおって置かないで、あなたの地域で、ただ一人で結構です。
本当のがん患者さんを救って上げて下さい。
もちろん、ただ暖めた石盤の上で横になるだけでは
とても無理です。
微量放射線やホルミシス効果が、医師でもない
あなたには血液分析も出来なければ、
免疫向上効果を測定する事も出来ないからです。
しかし、岩盤浴の本当の意味での【利用方法】を
発見できれば、病気の方を救う事が可能です。
日本では単なる【方法の発見】は特許になりません。
岩盤浴での難病治療方法を【発見】してみて下さい。
岩盤浴業界の未来は、単なる金儲け主義の中には
発見出来ないでしょう。
あなたの心に、癌に苦しみ、糖尿病に苦しむ患者さんを、
一人でも救済しようとする動機が芽生えた時、
もちろん精神的な満足に加えて、大きな利益も
伴って、明るく業界が開けてくる事でしょう。
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今日まで試行錯誤を繰り返し発展し続けた岩盤浴は、多くの方々の健康に対する願いを 基軸に翼を広げ展開してきました。 自らが、がん患者として玉川温泉で湯治した経験を持った方以外は、第三者的に経験者 からの話を聞き、その伝聞の中にビジネスとして発展するであろう玉川温泉の効果に付い て、将来性を賭けたものだと信じます。 その前向きの態度は、岩盤浴産業全体にとって、知名度を上げ、体験者を増やし、加温さ れた石盤に仰臥するという、余りにも単純で同時に純粋な日本人の自然に対する憧憬と 渾然一体となった健康法として、新しい日本の温浴文化普及を担ってきました。 主として花崗岩に由来する微量放射線の免疫向上効果は、人により又体質により大きく 効果が異なるとは言え、誰にでも享受できる地球の歴史46億年の一部を、地球物理学 や岩石学を通じて人の肉体を癒しました。 又岩盤浴によるエネルギ−消費は、入浴と同様、代謝を促進させ免疫を向上させたので す。 代謝率の向上はエネルギ−消費の他に加温と言う強制的エネルギ−消費によっても得ら れ、岩盤浴は運動によるエネルギ−消費が困難な病人や老人に、安全で簡易な基礎代 謝の向上をもたらしました。 また人体の加温効果は、放射線感受性を増感させ、また人の深部体温に影響を与え私 の仮説である【メラトニン・ポンプ】による爆睡効果を反復可能にし、睡眠が人間にとって癒 しの根源的存在であり、睡眠が殆どあらゆる病気に対して癒し効果を有することは、睡眠 学の専門家の共通の認識です。 女性にとっての美容効果は岩盤浴が担うもう一つの大切な側面です。 なぜならホルモン・バランスの偏りを、加温効果はこれを正し、バランスを均衡在る物の本 来的位置に回復させます。 私たちの肉体が、高い空中に張られた一本のロ−プ上でサ−カスの様に人生を進んでい るからです。 加齢と言う名の強風は、人を空中サ−カスのロ−プを揺らし谷底へと誘導 しますが、肉体が常に、加温と発汗とでホルモンバランスの正しい位置を確保し続ければ 、病気を予防し、若さの維持が可能になるのです。
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